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ロメオ・ボツァリス Roméo Botzaris
![]() 愛する父親を亡くした少年が体験する不思議な飛行機による奇跡。とても純粋で心温まる冒険作品。バンド・デシネの人気シリーズ「チャーリーCharly」を基にした映画『チャーリーとパパの飛行機』 [Story] 注:ネタバレあり クリスマスの日。チャーリーはパパからのクリスマスプレゼントを楽しみにしていた。夜遅く帰ってきたパパがプレゼントにしてくれたのは手作りの真っ白な模型の飛行機だった。自転車を期待していたチャーリーはがっかり。そして、軍の名パイロットで技術者のパパは仕事が忙しく「自転車は買ってあげるよ」とメモを残しまた出掛けてしまった。だが数日後、パパは不慮の事故で亡くなってしまった。パパの同僚のグザビエ氏がパパの私物を持ってきたがママは悲しみに明け暮れその箱を開けることはなかった。そしてチャーリーはパパから貰った飛行機をそっと抱きしめて眠った。翌朝、チャーリーが目覚めると飛行機はタンスの上にあった。ママは知らないと言うし不思議な出来事だった。チャーリーは近所に住む友達のメルセデスと秘密の交換をする。彼女は好きなものを土に埋めて消えていたら願い事が叶うという。チャーリーは飛行機が生きていると言ったが、ちっとも動かない。メルセデスに嘘つきと言われ嫌われてしまったチャーリー。しかし、学校でみんなの見てないところでそっと動き出した飛行機を二人は見ることが出来た。チャーリーは早速家で飛行機に話しかけた。飛行機はまるで生き物のように赤く点灯し、優雅に滑走するのだった。それを見たチャーリーは飛行機を手に家の屋根から飛ぼうとするが、ママが必死に止めるのだった。チャーリーは飛行機が飛ぶとママに話すが信じてくれない。飛行機をパパの書斎に閉じ込め鍵をかけてしまったのだ。だが飛行機は逃げ出し窓から入ってきて家の中をメチャクチャにしてしまった。驚いたママはパパの同僚のグザビエ氏に連絡し、彼は研究所で分析するからと飛行機を持っていってしまった。チャーリーは書斎からパパのIDカードを持ってメルセデスと一緒に自転車で研究所に向かった。真夜中の森の中は死人の叫び声が聞こえるような気がして怖い。研究所に着くとメルセデスが警備員の気を引いている間にチャーリーは中に忍び込んだ。そして飛行機を調査しているグザビエ氏から飛行機を取り返し、追いかけてくる警備員たちから必死で逃げた。チャーリーは研究所の屋上に登り「飛んで!」と飛行機にお願いをする。グザビエ氏が彼を捕まえようとするが、チャーリーを乗せた飛行機は夜空を飛んでいった。森を越え、道路や街並み、夢のような光景だったがヘリコプターに煽られ、チャーリーと飛行機は森の中に落ちてしまった。捜索隊はチャーリーを探していた。助かったチャーリーは森の中でパパに会いたいと思い、パパと思って駆け寄ったその人はグザビエ氏だった。不思議な飛行機を追いかけるグザビエ氏からまたもや懸命に逃げ、夜も明け、昼間の日差しが照りつける中、チャーリーは給水塔を見つけるのだった。そしてまた飛べるかもしれないと一番高い所まで登るが疲れきって倒れてしまった。一方ママはパパの書斎でパパの手帳を見つけた。「エジプトで隕石を発見。これなら世界で最も軽く頑丈な飛行機が作れる」気付くと飛行機が窓の外にいて、ママを誘導するのだった。そして給水塔に辿り着いたママは屋上で倒れているチャーリーを見つけた。グザビエ氏が追いかけてくるが、ママはチャーリーと飛行機を車に乗せ、海へと向かった・・・。 ![]() ![]() [感想] 父親の死にジメジメする事なく、だがホロリと感動をさせるファンタジックな素敵な作品と思う。シンプルで真っ白な飛行機の模型が少しづつ動き始める。その過程の演出が良い。勘違いかな?と思うんだけど、やっぱり動いた!と、ワクワクするのだ。飛行機はチカチカと赤く点灯してチャーリーに返事をする。優雅に滑走すれば、いたずらもする。怒りもする。さながら生きている!と思うのだ。チャーリーが飛行機に乗って空を飛ぶシーンは『スノーマン』を思い出した。おもちゃの飛行機が飛べると分かったら、上に乗って空を飛びたいと子供なら願うだろう夢の映像化は素敵であった。好きなシーンである。飛行機の謎については詳しく語られていない。だが、チャーリーは父親の残した不思議な飛行機に何を求めていたのか、亡くなった父親に会う為だったのか、彼の懸命でひたむきさは奇跡を呼ぶ。 チャーリーの母親役にはもっと年齢が上の設定だったらしいが、父親の死をチャーリーと共に成長する必要があったという。若い母親を演じた彼女の抑えた演技は良かった。そして、チャーリーの友達の女の子メルセデスは好感持った。ちょっと生意気だけど彼女は重要なヒントを与えくれる導き人のようでもあったと思う。また、チャーリーの飛行機を追いかけるグザビエ氏。悪い人ではないんだろうが、不可解な飛行機に執着し、飛行機に嫌われとことんやっつけられる。強面の彼のやられっぷりにはつい笑ってしまう。子供たちから見た分かりやすい悪役の風体だけどチャーミングでもある。そして、チャーリーを演じたロメオは、笑顔が素直で、どこにでもいるような幼い少年らしかった。だがどこか大人らしい雰囲気を持ち、感情の起伏もあまり見せないが、飛行機を母親に取り上げられるシーンでは、全身で母親にぶつかっていく。大声で泣き、怒るのだ。ハラハラするシーンであるが、彼の意外な演技には感情移入してしまう。彼の表に出さないが意志の強さを感じさせる演技力には感心した。ロメオ少年なくしてはこの映画の成功はなかったといわれるように、純粋な彼の演技には誰もが魅了されると思う。そして、絵本から出て来たかのようにとても愛らしい金髪の少年だが、悪戯っ子な無邪気な笑い方は子供らしくホッとさせる。 童話のような冒険作品のこの映画は、監督が自分の子供たちのために作った映画だけあって、勿論、子供たちが楽しめる作品だが、単なる子供向け映画でなく、センスの良い絵本のように大人にも愛されると思う。シンプルで繊細で美しく、愛情たっぷりの作品である。大好きなお薦め映画です。 ![]() ![]() 監督セドリック・カーン インタビュー 【原作について】 原作はティーンエイジャー向けで脚本の文体は私には合っていなかった。けれども父親を失った主人公がおもちゃと友情を結び、亡くなった父親と会話をするというモチーフが気に入ったので、主人公をもっと小さな子供にして描こうと思ったのです。 【チャーリー役のロメオ少年について】 どこでもいるような少年を探すのはかえって大変でした。大規模なキャスティングハントを行い、身体的な先入観なしでパリの学校や公園などでずっと探し続け、1週間に平均60人の子供のビデオを見て最初のセレクションをし、それから実際に会ってみました。でも自分達のイメージを自覚し始める7歳から8歳の子供たちは特に難しく、聞いていた話と違っていることが多かったのです。この映画は、小さな俳優選びに全てかかっていたと言ってもいいのです。幸いプロデューサーの好意でキャスティングにかかる莫大な費用や、ぎりぎりまで探し続けることが許されていました。探し始めてから6ヶ月、撮影のたった1ヶ月半前についにロメオが現れたのです。彼はテキストを覚える能力、口調の正確さ、空間における動きも抜群で、他の子供たちよりも演技が優れていることはすぐに分かりました。 【この飛行機が意味することは】 飛行機によって、チャーリーと母親は死を受け入れられ乗り越えられます。飛行機はメッセンジャーとしての役割もしているのです。本当に必要な時にだけ動くこの飛行機は命令で動くおもちゃではありません。もしかしたら飛行機を動かしているのは父親かもしれないし、チャーリーの無意識かもしれない。作品ではそれをあえて明らかにしませんでした。チャーリーと母親はこの飛行機によって強く結束します。飛行機はつまり、魂なのです。 ロメオ・ボツァリス インタビュー ある日学校からの帰り道、1人のマダムがぼくに近づいてきて、キャスティング受けてみないかと聞かれたんだけど、意味がよく分からなかった。だって映画で演技をすることなんて考えてみたことがなかったんだ。セドリック(監督)から電話をもらって「君が選ばれたんだよ、映画に出たいかい?」と言われた時「もちろん!」と言ったよ。 ぼくがパパとママを大好きなように、チャーリーがパパとママを大好きな物語をとても気に入った。魔法のおもちゃを持っているというのもね。飛行機と演技をするのは難しくなかった。ぼくがただ飛行機を見るだけの時は、セドリックが棒の先に小さな“レゴ”の飛行機をつけて持っててくれた。でも一番好きだったのは、追跡とアクションのシーン。特に飛行機で飛ぶシーンだよ。飛行機にしがみついて、ぼくは床よりも少し上の所にいて、顔が風に当たっていた。最初はあまりうまくできなかったけど、とても楽しかったよ。研究上でニコラ(グザビエ氏)に追いかけられるシーンのときなんか、一生懸命に走り過ぎちゃったから、誰も追いつけずにぼくは助かっちゃった!撮影の最後の日、映画に使った飛行機のうちのひとつをプレゼントされた。今でもずっとぼくの部屋に飾ってあって、夜、眠っているときに、飛行機が自分で動き出す夢を時々見るんだよ。 ![]() 『チャーリーとパパの飛行機』 L'Avion 2005年 フランス、ドイツ 監督 セドリック・カーン (Cédric Kahn) 出演 ロメオ・ボツァリス (Roméo Botzaris) ・・・チャーリー イザベル・カレ (Isabelle Carré) ・・・カトリーヌ(ママ) ヴァンサン・ランドン (Vincent Lindon) ・・・ピエール(パパ) ニコラ・ブリアンソン (Nicolas Briançon) ・・・グザビエ氏 アリシア・ジェマイ (Alicia Djemaï) ・・・メルセデス 公式サイト・・・予告編動画、劇場上映日程あり。 ※現在、公開中作品だが、上映館が少ないのが残念。 ![]() ![]() ![]() ![]() 気に入ったらこちら→ 洋画ランキング |
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おとなしくて控えめで、やや頼りなさそうなの
が彼の魅力ですね。 管理人さんは幼いころ、飛行場に何度か行か れたことがありますか。もちろん飛行機の離 着陸を見るためです。 私はもう、「またか!」と父があきれかえるほ ど、何度もせがんで、父も苦笑しながらともに 飛行場までバスに乗って行ったものです。 飛行機にせよ電車バスにせよ、性別男は子 供にせよ大人にせよ、乗り物好きが女性にふ らべて多いと思います。 このコメントは管理人のみ閲覧できます
インド象さん
こんにちは。 いつもご訪問、コメントありがとうございます!! 男子は乗り物にロマンを感じる人が多いですね。パイロットや電車の運転手などの夢を持つ子は今も多いんでしょうね。 私は残念ながら飛行機の離着陸を見に行く子ではありませんでした。そういう発想がなかったのかもしれません。インド象さんは幼少期から豊かな感性を持っていたことと勝手ながら想像してしまいます。 ロメオ君は大人しい雰囲気の子ですね。 パンフレットで彼のインタビューを読みましたが、愛されて育った素直な男の子の印象を持ちました。 ここで見て、ツタヤに入っていたので借りてみました。
いい雰囲気でした。 |
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