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ジョルジュ・デュ・フレネの「ぼくのバラ色の人生」
ジョルジュ・デュ・フレネ Georges Du Fresne

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女の子になりたい少年が直面する現実を描いた映画ぼくのバラ色の人生
主人公の、女の子よりも可憐な少年リュドヴィックを演じたのは、これがデビュー作となるジョルジュ・デュ・フレネ。中性的な美少年ジョルジュは、性同一障害という難題を見事に演じ、その演技は絶賛された。個人的に、彼は気に入っている少年で、作品も凄く良いので、是非ともお奨めしたい。ジョルジュは、女の子を演じている感はなく、自然に少女の仕草、はにかんだ表情をし、とても愛らしい。そして、次第に周囲に拒絶され、「人とは違う自分」を追いやるリュドヴィックの心理を切実に演じ、訴えかけるものがある。

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作品は意外にも深刻な物語だが、色彩豊かな夢の世界を描き、さほど重苦しくは無い。
一家の新居パーティで、ピンクのお姫様ドレスを着て、口紅を塗り、母親のイヤリングをつけた7歳の少年リュドヴィックは可憐に登場する。この時点では、両親は、たまに女の子の格好をしちゃうのよね。と、さほど気にしていない。しかし、彼は、父親の上司の息子ジェロームに恋をしてしまう。彼の落としたイヤリングを大事に持っていて、彼に見せるジェロームの行動に、女の子のようにトキメいてしまったのだ。ジェロームもまんざらでは無い様子・・。リュドヴィックは、大好きなTV番組「パムの世界」のお姫様のようなパムに憧れている。パムの真似をして踊る姿は、中性的で、不思議な魅力があり、とても可愛い。そして、いつか、女の子になって、パムとベンのようにジェロームと結婚する事を夢見るのだ。
だが、リュドヴィックがジェロームの亡くなった妹のドレスを着て、結婚式の真似事をした事から問題は深刻化し始める。両親は彼をカウンセリングに連れて行くようになる。親に忠告されただろうジェロームも次第にリュドヴィックと距離を置く様になる。そして、学校の演劇で、ほんの悪戯心から主役の女の子を閉じ込め“白雪姫”に成り代った事は、彼が周囲から異質な人物と見られる決定付けるものとなった。唯一理解を示してくれた担任の先生の言葉も空しく、リュドヴィックは、そして家族までもが、学校、そして地域の住人から迫害されるようになった。リュドヴィックを愛する両親だが、父親は失業し、排他的な集団の苛めなような行動に、優しかった母親まで冷静さに欠け、リュドヴィックに冷たく当る様になる。リュドヴィックの髪を切る母親は、もはや女の子を強制的に断ち切ろうとしていて、母親に拒絶された、たった7歳の少年には、自分の本性は封印すべき邪悪なものとし苛まれたと思う。胸が詰まるシーンである。行き場の無い気持ちを抑える彼の拠り所となるのは、祖母(若々しくてチャーミング)だけとなった。しかし、祖母とは離れ、父親の就職と共に、引っ越す事になった。夢見ることをやめ、新しい町では、ちゃんと男の子らしくししているリュドヴィックが、「パムの世界」の看板を眺めている姿は切ない。だが、地域に迫害された母親のトラウマは相当なもので・・・リュドヴィックの女の子の心は・・・。

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「他人と違う人間」に過敏に嫌悪感を表す集団の嫌な部分を感じた。たまたま大人達の心情や事情が運悪く絡まり合ってしまったからかもしれないが、個人を尊重する事は、そんな難しいことなのか。と思ってしまった。「リュドヴィックの人生にとって単なる一時的なことかもしれないし、あるいは将来大きな問題になるかもしれない。エンディングでは観る人それぞれが考えられる余白を残した」と監督は語っている。結局ジェロームには振られてしまったが、彼の夢見る世界のように、女の子として幸せになったリュドヴィックを想像する。

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XXが女の子で XYが男の子 わかる?
でも ぼくのXは落ちて ゴミ箱の中へ
神様がXをくれて 女になったら 結婚しようね


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ぼくのバラ色の人生』 Ma Vie En Rose
1997年 フランス ベルギー イギリス
監督 アラン・ベルリネール
出演 ジョルジュ・デュ・フレネ(リュドヴィック) ジャン=フィリップ・エコフェ(父親ピエール) ミシェール・ラロック(母親アナ) エレーヌ・ヴァンサン(祖母エリザベート) ダニエル・アンサン(父親の上司アルベール) ジュリアン・リヴィエール(ジェローム)
・1998年ゴールデングローブ賞 最優秀外国語映画賞受賞
・1997年カンヌ国際映画賞正式出品作品 太陽賞受賞
・1997年モロディスト国際映画祭 最優秀作品賞グランプリ受賞
・1997年サラエボ国際映画祭 批評家賞/オーディエンス賞受賞
・1997年FT.ローダーデイル国際映画祭 最優秀作品賞/最優秀女優賞
・1997年シアトル・ゲイ&レズビアン映画祭 最優秀作品賞受賞
★ 公式サイト Sony Pictures ★
★ 動画予告編 ★

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ジョルジュ・デュ・フレネ Georges Du Fresne
1984年11月30日 フランス ストラスブール
【出演作】
1997年 『ぼくのバラ色の人生』 Ma Vie En Rose
1998年 『Les pédiatres』 [TV Series](mini)
1998年 『Le monde d'Angelo』 [TV]
1998年 『L'inconnu de Strasbourg』 [Movie]
1999年 『La vie d'un autre』 [TV]
1999年 『Le temps retrouvé』 [Movie]
2000年 『L'oncle Paul』 [TV]
2001年 『Joséphine, ange gardien - La tête dans les étoiles』 [TV Series](1 episode)
2005年 『J'aurais voulu être un danseur』 [Movie]

『Le monde d'Angelo』
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『L'inconnu de Strasbourg』
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『La vie d'un autre』
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『L'oncle Paul』
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Thema: 美少年 - Genre: 映画

【2007/02/18 03:41】 | ジョルジュ・デュ・フレネ | Trackback(0) | Comment(0) | page top↑
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