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マルタン・ロエブ Martin Loeb
![]() 思春期の13歳の少年の成長を淡々と描いた映画『ぼくの小さな恋人たち』 『ママと娼婦』のジャン・ユスターシュ監督の自伝的作品である。 (ゴダールに発見され“最後のヌーヴェル・ヴァーグ作家”といわれたジャン・ユスターシュは1981年に「死者を起こすには、ドアを強くノックしろ」という紙切れを扉に貼り自殺した。) ![]() 主人公の13歳のダニエル役をマルタン・ロエブが演じる。 成績優秀ながらも家庭の事情により、高校進学を諦めなければならなかった少年が、自分の置かれた境遇の失望、そして、次第に膨らむ悶々とした異性への興味を甘く飾り立てる事なく、これが現実!と淡々と突きつける。 ![]() [STORY] フランス南西部の田舎町ペサック村で祖母と2人で暮らし、近所の子供達と無邪気に遊ぶ13歳の少年ダニエルは、成績優秀で、高校の進学も決まっていた。だが、都会のナルボンヌで暮らす母親の家に引き取られる事となってから、彼の生活は急速に変化し始めた。母親はスペイン人の恋人と同居していたが、彼はすぐに自分が歓迎されていない事を感じ取った。生活に余裕の無い母親は、彼が進学することを諦めさせ、恋人の弟のバイク修理店で働く事にさせる。仕事への意欲が沸く事なく、彼の退屈な日常の中で、女性への興味は強くなっていく。ある日、カフェを溜り場とする年上の少年達と知り合い、女子をナンパする為に隣町まで行く事になった・・・。 ![]() 自分本位な母親に反論する事も出来ない、諦め姿勢のダニエルは、独学で大学進学の希望も持つが、現段階では、自分を奮い起こす気力も、強い決意も持ち合わせていない。まだまだ子供な彼が、成長せざるを得なかった境遇は不憫でもある。大人ぶってタバコを吹かしたりもするが、大分年上の少年達の中で、華奢な彼は、いかにも一人子供が混じっている様な違和感を感じた。彼らとの付き合いも拍車を掛け、女性に対する興味は強まっていく。女子に近づこうとするが、要領の悪い彼の行動は、嫌悪感さえ持たれてしまう。痛いシーンが続く・・・。そんな彼が報われたというか、隣町でナンパした少女に恋心があったかは分からないが、甘い一時を過ごす。作品自体、だからどうしたと説明も無く、非常にあっさりとしているので、この少女とのその後も語られていない。思い焦がれた田舎町で森の中を駆けていくラストも、ザックリ切っておわり!と潔い。 この作品を観て、ダニエル役のマルタン・ロエブを好きかは、二分するかと思う。彼はとても綺麗な顔立ちをしているが、陰鬱にも写る。微妙なカッコ悪ささえ感じさせてしまうこの役を、初出演ながら演じきった彼の才能を感じたが、その後の俳優活動は短く、残念である。 ![]() 『ぼくの小さな恋人たち』 Mes petites amoureuses 1974年 フランス 監督・脚本 ジャン・ユスターシュ 出演 マルタン・ロエブ イングリット・カーフェン ![]() ![]() ![]() マルタン・ロエブ Martin Loeb 1959年3月11日 フランス 女優で歌手のキャロライン・ロエブCaroline Loebの弟 【出演作品】 1974年 『ぼくの小さな恋人たち』 1976年 『Si c'était à refaire』 1977年 『思春の森』 Maladolescenza 1979年 『Roberte』 原題「病んだ子供」という意味の過激問題作『思春の森』は2001年にDVD発売されたが、その後回収され絶版となっている。 ★参加中→洋画ランキング |
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1990〜2000年






















































































